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 菊池編 (まとめ)


 

Twenty Seven編
パート 内容(前半部分) 内容(後半部分) 映像 アイコン 評価
32巻
スタッフ
菊池の元に誕生日になると必ず送られてくる謎のビデオテープ。そのVHSと同じ内容の映像を投稿してきた投稿者Kさん。
話を聞くとビデオも偶然録られたようで菊池との関連もなさそうに感じるスタッフ。
とりあえず問題の映像が撮られたとする周辺の調査を実施したところ、
謎の赤い印が現場周囲で散見される

何か呪術的な事象があったのではと推察するスタッフ⇒後半へ

とりあえず、投稿者Kさんに再びコンタクトを取るのだが、ここにきて急に取材拒否をし始めるKさん。
何とか取材に応じてもらえるよう交渉を試みる。

しかし、Kさんは取材交渉の途中自室で首を吊り自殺してしまう。
問題のKさんが投稿した映像。
菊池の元に送られた映像と同じでどこかの廃墟を撮っている。
映像の最後付近で、女性のうっすらとした人影が映り、次のシーンで黒い女性の睨みつけるような顔が映り込むというもの。

なかなかの衝撃映像であるが、偶然映ってしまったのでなく、狙って撮られている感があるため、怖さが薄い。

33巻 Kさんの自殺後もその周辺を調査するスタッフ。
Kさんの恋人Sさんから話を伺うことができた。

その結果、今回の投稿映像はKさんの誕生日ごとに何者かから送られてきた映像だということが分かる。スタッフは興信所へ依頼をしKさんについてさらに念入りな調査を開始。

そんな中、26歳の誕生日を迎えた菊池。
また同様のテープが送られてくるのだが、今年はKさんの投稿映像と全く同じ映像のものが送られてきていた。さらに「お前らだけ忘れたとは言わせない。あいつと同じ歳になったら終わり」という手紙も同封されていたのだ。

そしてその数日後、AD菊池が失踪してしまう。

⇒後半へ
菊池失踪後、今回のKさんに関する一連のビデオテープが盗み出されるという事件が起きる。監視カメラの映像から犯人は菊池であることがわかる。

それから数日経過するが菊池の行方はつかめぬまま、興信所からの調査結果が出る。

調査の結果、Kさんは幼い時に誘拐されたことがあったらしい。その誘拐事件ではKさん以外に他2人の男の子が誘拐されており、なんとその1人に菊池もいたことが分かった。

犯人が謎の自殺を遂げ事件は解決したが、Kさんと菊池にビデオを送っていたのは、もう一人いるとされるその誘拐された子供ではないかと推察するスタッフ。

 以下、さらにスタッフの推論として
今回同封された手紙にある「あいつと同じ歳になったら終わり」という言葉は、その自殺を遂げた誘拐犯と同じ年(27歳)になったら死ぬということではないか。

Kさんはその犯人と同じ年になったから自殺したのではないか。

また、誘拐事件のあった現場は古い山荘の廃屋であったということから、あの菊池のビデオに映っていた廃屋はこの山荘ではないか

この推論からスタッフは、その廃山荘を目指すことにするのであった。

かつてKさんが手品をする様子を携帯動画で撮影していたら不可解な現象が起きていたという。

手品の最中Kさんの顔が大きくゆがみグチャグチャになっていくというもの。

たしかにノイズの入り方が異様でかなり気持ち悪い映像である。

菊池がビデオを盗み出す際の監視カメラの映像。

菊池が突然裸になり何か虫を追い払うようなしぐさをし始める。そして物置の扉を開けた時に何か女性のような人影が現れるというもの。

あまり怖くない。

34巻
例の廃屋はすでに取り壊されていたが、その周辺でテントが張られており、何者かが祠を掘り出そうとしていることが分かる。

また、地元の郷土資料を調べたところ、


”その地方には昔、鬼が住んでおり、女性を好んで食べていたという。ある日、その食べられた女性の残骸が集合し恐ろしい化け物となって鬼を引き裂き殺すと地面に潜ってしまったという”
伝承があることが分かった。

その伝承以外真新しい情報は得られず、夜になり再び廃屋の調査へ向かうスタッフ。

途中、山道で人とすれ違う。
「こんな夜に山に何の用があるのか?」不審に思ったスタッフは後を追うも見失ってしまう。

また、登山中山奥から人の叫び声が聞こえたほか、不審な人物を再び目撃する。

さらに突然、スタッフの渡邉が暴れ狂ってしまう。

アクシデントがあれど何とか現場に到達したスタッフ。しかしそこにあったはずのテントも祠ももう無くなっており、とりあえず現場を後にするのであった…

 ⇒後半へ


さらに調査を進めた結果、あの廃山荘のあった一帯では恐ろしい史実があったことがわかる。

その地方を治めていた領主の息子が少々気がふれており、領内の幼女を誘拐しては惨殺し楽しむという快楽殺人を行っていたというのだ。

郷土資料にあったという鬼の伝説は、この所業を揶揄して残った伝説だということが分かる。

また、例の祠のマークは若干違いがあるものの、その領主の家紋に似ているということも分かってきた。

以下、最終的なスタッフの推論として

あの誘拐事件のあった廃山荘もしくはその近辺では、その殺された幼女の霊を祀る何かが存在し、誘拐犯並びに菊池を含めた子供3人が何か禁忌を犯したと考えられる。

そのため、犯人は狂死し、また子供3人も”27歳になると死ぬという呪い”をかけられたのではないか。

そして誘拐された3人の子供の内の一人がそのことを記憶しており、あのような誕生日にビデオテープを送るという方法で警告していたのではないか。



その後、菊池の元に送られたVHSを霊能者に鑑定してもらったところ、
「持っているだけで災いを引き寄せる恐ろしいもの」という鑑定結果だった。

結局、菊池の行方は分からず仕舞いで終わる。

スタッフ岩澤は菊池を心配しその行方を捜すということを決意。
しかし他呪いのビデオスタッフに迷惑をかけるわけにいかないということで辞職を表明し  この菊池編とりあえずの終結と相成る。


渡辺が錯乱し倒れた時の映像。

渡辺の様子を心配そうに窺うスタッフの背後、木々の間からスタッフを見つめるような人影が映っている。

そこまではっきり映っているわけではないが、なかなか不気味な姿をしていてグッド。

でも怖くは無い。

全パートの感想として、”よくぞここまで調査をしたものだ”と感心する特集でした。全3巻使ってるだけあり、エピソードに関してはこれまであった特集の中でもトップクラスといえるでしょう。

(でも個人的にはパート23の廃神社の方が好きです。)

 


追録編
パート 内容(前半部分) 内容(後半部分) 映像 アイコン 評価
42巻 菊池の行方を追う岩澤の元へ元演出補の渡辺から情報提供がある。渡辺曰く、前回の菊池編で錯乱して以降、毎回変な夢を見るのだという。夢の内容はパート34の菊池編で登山道をすれ違った人物とそっくりな人が登場するという。そしてあの山荘跡地に似ている場所でその男が振り返りこちらを見ると「やわいやこ」を燃やせと言うらしい。そこでいつも夢が覚めるのだという。

夢で見る場所とよく似た場所を山荘跡地周辺で探してみたところ、そこにはビデオテープの入った袋が打ち捨てられていた。

そのビデオテープはかつて菊池がスタッフルームから持ち出したテープだった。
しかし、1本だけ違うテープが混じっていた。そしてその混じっていたテープに映っている人物が渡辺の夢に出る人物がよく似ているという。そのテープには男性が催眠術を受けているという映像、催眠術は退行催眠である。また、その男性がしゃべっている内容が、あの山荘跡地に纏わる鬼の伝承をであった。

演出岩澤の推論で山荘跡地の伝承を退行催眠を受けている人物は知っていたのではないか。そしてあの人物こそ菊池、Kさん以外で
もう一人いた誘拐被害者じゃないか。

そのもう一人の被害者についてスタッフは調査を進めることにした。


そのもう一人の被害者であるH氏の行方を追うスタッフ。

H氏の元同僚に話を聞いたところ、
H氏はかつて交通事故に遭ったらしく事故後まもなく仕事を辞め引っ越しもしたため行方が分からないとのことだった。元同僚に例の退行催眠のビデオテープを視せたところ、H氏に間違いないという。さらにH氏の元彼女の連絡先も教えてもらうことができた。

その他、H氏の事故現場では例の赤い印があったり、H氏が事故で入院した病院には精神科が無く少なくともH氏は別の病院で例の退行催眠を受けていたということも分かる。

元彼女から話を聞いたところ、H氏は東京都にあるメンタルクリニックに通院していたことが分かる。また、H氏から3年前、遺書のような手紙が届いたそうですでに死んでいるのではと語る。

H氏の実家が廃墟同然ながらまだ残っているらしいので向かうスタッフ。当然、廃墟同然のため玄関などは施錠されており侵入不可能だったが、裏口の戸は開いており侵入する岩澤。ある程度侵入したところで悲鳴を上げる渡辺。渡辺曰く、岩澤の後ろで蠢く人影を見たというのだが…

岩澤はふたたびH氏邸へ侵入したところ倉庫で体を3つに分断された人形が打ち捨ててあった。しかし、H氏の行方につながるような情報は得られなかった。

 

心霊映像であるが、今回は例の山荘跡地で見つかった菊池が持ち出したものではないテープ、退行催眠を受けるH氏を映した映像である。

催眠を受けるH氏は徐々に苦しみもがきだすのだが、その時画面が2,3回明滅する。その明滅時に黒い女の子の顔がカメラを睨みつけるように一瞬だけ映っているというもの。

かなりバッチリ映っているので一瞬でもはっきりわかる。

前菊池編で菊池やK氏に送られてきていた映像に映る黒い女の子と同一の顔であり、否が応にも関連を疑わらざる得ない。

特集の最初に出る映像としてはなかなかの恐怖映像である。
ただ不法侵入はいただけない。

 

43巻 前半はH氏が通っていたというメンタルクリニック周辺の取材がメイン。

そのメンタルクリニックは既に閉院していたが、調査によりクリニックの院長であったS氏の住所を知るスタッフ。とりあえず、S氏に話を伺おうとしたところ、激しい抵抗に遭い演出の岩澤が殴られてしまう。

落ち着きを取り戻したS氏は、H氏について語ってくれた。治療のためH氏に退行催眠をかけたところ、H氏は過去に誘拐事件に巻き込まれた事実を知ることになる。また、交通事故の後行方をくらましていた
H氏が実はこのメンタルクリニック周辺に引っ越していたことも分かり、少なくとも事故後に自殺などはしていないということも分かる。

S氏との取材後、なんと岩澤の元に菊池から電話がかかってくる。
しかし、菊池は一言も発することなく電話を切ってしまう。
とりあえずスタッフは、事故後転居したH氏の住まい先へ向かう。しかし、すでにH氏は引っ越した後であった
。ただ、H氏の残していった荷物の中にメモを見つけたスタッフ。メモには、
とある神社の名前が記されていた。神社について調べたところ、その神社は例の廃山荘にほど近いところにあることが分かる。今回の事件と何か関連があるのではないかと考えたスタッフは神社について更なる調査を開始した。

その神社を建てたのは、かつてこの地を治めていた領主であり、幼い子供を惨殺していたというあの一族だったのである。また、その
神社は3社制をとっており、今の神社以外に2つの社を持っていたという。

なんとその
2つの社の内、1つは例の廃山荘があった場所に存在していたというのである。

スタッフは早速周辺調査を始めるのだが突如、不審者に襲われる。追う岩澤。結局、不審者を見失い仕方なく戻ってくるのだが、なんと演出補の渡辺が頭から血を流し倒れていた。そして、菊池から「これ以上、関わるな」というメールが岩澤の元へ届く…

取材中、突然S氏がビデオを一本投稿してきた。
S氏の娘と思われる女の子が公園で遊んでいる様子を撮ったもの。
娘の顔が一瞬、赤黒くつぶれたようにゆがんでいる。

S氏の娘は、それから間もなく急死しており、この件がきっかけでS氏はクリニックを閉院してしまうことになる。また、この映像を投稿後、S氏の行方も分からなくなってしまったという。

S氏が襲われた突然の不幸はちょうどH氏に退行催眠治療を施したあたりだそうで、H氏にかけられた呪いがS氏にも伝播したのではないかと推測するスタッフ。

ただ、映像自体は一瞬のため、気づきにくく怖さは無い。

むしろ、演出補の渡辺が血を流して倒れている映像の方がインパクトが強い。

44巻 例の神社について周辺調査を開始するスタッフ。神社の管理者に先日、謎の男(おそらくH氏)から「やないばこ」があるか?と尋ねられたという。「やないばこ」とは「柳筥」と書くそうで、ご神体を入れるなど神聖な箱の事だという。

パート42で演出補渡辺が見た夢の「やわいやこをもやせ」とは「柳筥を燃やせ」という意味なのではないか、と推論するスタッフ。

H氏は、どうもこの「柳筥」を探していると思われ、その結果、神社のあった場所を捜索しているのではないか。しかし、神社にも廃山荘跡地にも「柳筥」は無かったため、3つあるうちの最後の社を捜索すべくH氏が現れるのでは?}と考えスタッフはその社へ向かうことにした。

演出補渡辺が中編でリタイアしてしまったため、新たなメンバーで捜索に挑むスタッフ。しかし、神社跡地捜索中、新メンバーの川合が行方不明になってしまう。

川合は不審者を見つけ尾行していたらしい。しかし、不審者の逆襲に遭い気を失っていた。不審者は見失うもその辺りを捜索したところテントと菊池の携帯電話を発見する。またテント周囲には掘り起こした穴と木を燃やしたような跡があった。

それから数日後、演出の岩澤に「
菊池が保護された」という一報が入った。菊池の話では26歳の誕生日を迎えた後にH氏からメールが自分に来たという。そして菊池はH氏と会っていたらしい。しかし、その辺りから保護されるまでの間、菊池の記憶はほとんど無い状態だった。

また、菊池が保護された後、演出補渡辺は例の夢を見ることはなくなったという。渡辺の見解では、
あの夢はスタッフルームから姿を消した後の菊池が見ていた光景ではないか。それが何らかの理由で渡辺の夢という形で現れたのではないか、という。

ともあれ、27歳の誕生日を無事迎えた菊池。H氏は依然行方不明であるが、あの27歳になったら死ぬという呪いは解けたのだろうか?

そんな中、あの廃山荘の経営者の孫という人間から手紙が届く。
あの山荘がまだ経営されていた頃は、例の神社の社も健在だったそうである。そしてその社には開けたら呪われるという箱が存在していたということが分かる。
やはり、その「柳筥」を燃やすことが呪いを解くカギだったのだろうか。

編集の大杉の話では、パート32のマスターの映像に変化が起きていたという。

スタッフルームで話をしている岩澤・菊池・渡辺の3者。話中に突然菊池の顔がうにょーんとのびるというもの。

顔はかなり引き伸ばされた感じで気味悪い。また、顔が変形する時にすごいノイズ音がするため、音量注意。



※なお、最後の最後に衝撃の結末が待っているのだが、それについては、6巻にもわたって組まれた特集ですし、そこまでネタバレしてしまうのもどうかと思うのであえて記載しません。

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